部下の相談に対し上司がすべき1つのこと

仕事の悩み

ベイプです。

今は休職しておりますが、これまで1つの一般企業で8年間勤務してました。

会社名は言えませんが、誰もが知っている大企業です。
全国転勤型の総合職として採用され、地方での勤務も経験しました。
事務系の仕事でしたので、1日の大半をデスクでパソコンに向かいながらの作業。

2〜3年のスパンで異動があったので、仕事内容や人間関係も様々です。
部下を持つ立場ではありませんでしたが、年上や年下の後輩に仕事を教える立場も経験しました。

その中で、僕の上司は、尊敬できる人もいればできない人がいました。
それを分けた唯一のポイントがあります。

部下の相談に対してジャッジができるか
ごく当たり前なことかもしれませんが、ジャッジができない上司は半数はいました。
学生時代や社会人になりたての頃は、全く感じないことです。
しかし、経験を積むと、ジャッジをすることが、部下のモチベーションや組織への影響がとても大きいことに気づきました。
これは、会社のみならず、一般社会の「先輩・後輩関係」の場合も十分あてはまると思います。
このジャッジについて、細かく説明します。

ジャッジの種類

部下の相談に対し、上司がするジャッジは次のとおりです。

1.再考するように突き返す
2.相談そのものを受け取る
3.裁量上の問題から上長へ上げる
4.状況を総合して保留にする

再考するように突き返す

部下からの相談内容が、そもそも見当違いなものだったり、内容が漠然としていた場合は、相談内容の問題を指摘した上で、部下に気づきを与えるチャンスが生まれます。

何が問題かよくわからないから、もう少し調べて明確にした上で、もう一度相談して
上司として問題点がわからないなら、まずやるべきこととして当然のことかと思います。

自分の仕事がある上で、部下からの仕事の相談は、職務上避けては通れないことかと思いますが、自分の仕事をやりやすくする上で部下に動いてもらうことも大切です。

相談そのものを受け取る

相談内容によっては、部下が背負いきれないものや自分がやるべき仕事の場合があります。

その場合は、「自分がやるから、あとは任して」と言うべきです。

山ほどある自分の仕事をさらに抱えることとなり、自分の負担が増えることに間違いありません。
でも、部下も抱えられなく困った挙げ句に相談しています。
立場や給与が上という性質上、腹をくくる必要があります。

また、状況によっては、部下の成長の機会と捉えて、任せつつも進捗管理をしてあげるなどフォローしながら進める等のやり方もあるかもしれません。

ただ、部下が相談してきた以上は、上司である自分も当事者としての責任はありますので、しっかりと見て上げることはとても大切です。

裁量上の問題から上長へ上げる

上司の自分でもジャッジがつかないことは必ず発生します。
そうなると、自分よりもさらに上の立場の人へ相談を持ちかけなければなりません。
その際にポイントとなるのは次の点です。

可能であれば、部下と一緒に相談へ行くこと
部下を同席させることにより、得られるメリットは次のとおりです。
1.上長へ話が入ったということを部下は直接知ることができる
2.自分と部下の2人で上長の話を聞けるため、伝言ゲームは回避できる
3.上長は、上司と部下が機能していると把握することができる
4.信頼が生まれ、仕事がしやすくなる
緊急度が高かったり、重要な案件は、それこそスピード感が大事になるため、
同席させることには向いていませんが、組織で仕事をしている上、同じ意識で仕事をすることは大切なことです。
ジャッジができない案件が発生したら、できるだけ同席させることをおすすめします。

状況を総合して保留にする

案件によっては、判断する時期でなかったり、優先度の低いものを相談される場合があります。
そういうものは、相談された時点でジャッジできない可能性があります。
そのようなときは、判断を保留にすると思いますが、次の点に気をつける必要があります。

どの段階になったら判断するか、時期を明確にする
相談をした側からすると、その場で結論を出してもらうことを当然だと考えています。
それを保留にされると、次に相談すべきタイミングを失うことになります。
そのため、相談された案件がどの段階になれば判断ができるかという時期を明確にすると、部下としても次に相談できる機会が生まれます。
「今はわからない。」など抽象的に答えると、保留した以上に信頼を失いますので気をつけましょう。

ジャッジをしない上司への対処法

これまでは、上司の立場でジャッジの種類を説明しましたが、
部下の立場でジャッジをしない上司への対処法を説明します。

1.ジャッジをされなくても相談は必ずする
2.相談が終わった後、相談した内容の記録をつける
3.問題が発生したら、記録をもとに上司に報告する

ジャッジをされなくても相談は必ずする

幾度となく相談しても、何の解決策も示してくれない上司はいます。
ひょっとしたら、上司としての資質に欠けていたり、相談している内容を理解できない人もいるかもしれません。

僕は後々気づきましたが、このような人は世の中に結構多いです。

そのような人に相談しても、「何も生まれない」と思い込み抱えてしまうケースもあるでしょう。
それでも、相談することに意義があります。

「報(報告)・連(連絡)・相(相談)」というビジネスマナーがありますが、
相談をしないと自分の義務を放棄したことになります。
言い換えると、自分の「落ち度」を認めることとなってしまうので、相談は必ずするべきです。

相談が終わった後、相談した内容の記録をつける

ジャッジされない相談は、根っから気が乗らないものです。

相談することによって、上司が感情的に怒りだしたり、意味不明な長話が永遠に続いたり、別の論点を問いただされたりとする前から嫌気がさすこともあります。

いっそのこと、自分で考えて色々手探りでもやったほうが、早いとさえ感じるかもしれません。

でも、そう感じるときにこそ、相談の記録をつけることは大事になります。
記録の付け方のポイントは、次のとおりです。

・日時
・相手
・相談内容
・相談で出た話の内容
・自分の進め方
この記録をつけることにより、自分が不利になることはありません。
なぜなら、部下からの相談に対して適切に指導していたか、上司は後々問われるからです。
聞き取った内容に従って、自分が仕事をしていて問題が発生しても、その責任は自分ではなく上司に向きます。
その責任がはっきりわかるのは、自分がとったメモに他なりません。
ジャッジがされなくても、記録をつけることが何より大事です。

問題が発生したら、記録をもとに上司に報告する

自分の仕事で、上司に相談してジャッジもされないで、問題が発生したら、自分が何とか処理をしなければ抱え込むかもしれません。

でも、それは不要です!!

直ちに、問題の発生状況を相談したメモをもとに上司へ報告しましょう。

相談して動いた挙げ句、問題が発生しても、本人に責任が向くことはありません。
相談した時点で、個人の仕事から組織の仕事へと移るからです。

単純なことかもしれませんが、組織で仕事をしていると、他人の仕事はわからないものです。
上司も部下の仕事を完全に把握することはできないし、逆の場合も明らかです。
そのため、相談して上司がジャッジすることは、組織で仕事をする上で欠かせないことになります。

様々な立場があるかもしれませんが、組織で仕事をする際には考えておきたい1つのポイントだと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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