子供がひきこもりになった時、親ができる3つの行動【一人で悩まない!】

子育て

ある日突然、子供が学校へ行かなくなった。

 

・何があったんだろう。
・自分の子育てがいけないのか。
・ほかの子と違い何か問題があるのか。
・それとも、自分のせいなのか。

 

子を持つ親にとって、深刻な問題に感じますよね。

 

心を閉ざしてしまったのかと。。。

 

この問題、実はシンプルなんです。

 

自分は小学生の頃、ひきこもりの時期が長かったので、

その経験をこの記事では書きます。

 

前提となる私のプロフィールをこちらでご紹介しています。

プロフィール
ひきこもりから優等生、受験失敗からの仮面浪人。 ありふれた大学生活からの大企業総合職内定、うつ病で休職。 管理人ベイプのプロフィールをダイジェストでご紹介します。

 

もしご参考になるようであれば、この先を読んでください。

 

学校へ行かなくなるエピソード

 

学校へ行かなくなった理由は、親であれば誰でも知りたいことです。

 

子供に聞いても教えてくれない。

 

モヤモヤは募るばかりですよね。

 

実は、子供も同じことを感じており、

できることなら親に相談したいのです。

ただし、その出来事が言語化できなく、

辛い気持ちでいます。

 

私は、小学3年生の頃ある日を境にひきこもりとなりました。

その出来事をご紹介します。

 

ある日、登校時に被る帽子が家の中でなくなった

朝、登校時間の10分前。

 

ランドセルに教科書を詰めて家を出る準備をしていました。

 

ところが、登校帽がない。。。

探しても探してもない。どうしよう。

そして、登校時間になる。

 

忘れ物をしてわかっているのに行きたくないなあ。

じゃあ、もう学校へ行かない。

 

この出来事がきっかけで、1か月不登校になりました。

 

たかが、帽子1つで!?と思いますよね。

でも、子供にとっては重要な帽子なのです。

 

忘れ物カウント表のプレッシャー

 

きちんと準備して学校へ行きましょう。

 

担任の先生は、子供への意識付けとして

「忘れ物カウント表」を教室に張り出しました。

 

忘れ物をするとカウントされ、

クラスメイトの名前と忘れ物をどれだけあったか

グラフになってわかるような一覧表です。

 

忘れ物をするとそのカウントが増えていく。

そして、みんなと比較して自分は多いか少ないか

わかるものです。

 

少ない人は学期の終わりに褒められる、

多い人は気をつけるよう先生から指導される、

そういう類いのものです。

 

私は、その表の存在にとても敏感でした。

みんなが忘れるものならしょうがないけど、

少なくして褒められたい。

そんな意識から忘れ物がないように、

完璧に準備しようと心がけていました。

 

そんな時に発生した、登校帽が無い事件。

この表の存在によって、大きな問題になりました。

 

もちろん、登校帽がないまま学校へ行っても

殺されるわけでも傷つけられるわけでもない。

ただ、忘れ物表のカウントが増えるだけ。

それだけで、いつのと同じ学校生活があるだけのはずだったんです。

 

それが許せないが故、絶望したのです。

 

帽子がきっかけで不登校、悪循環がエスカレート

 

次の日は普通に学校へ行きました。

ただ、同じように忘れ物がわかると学校を休む。

 

この繰り返しがやがて慢性化し、1か月学校へ行かなくなりました。

 

「忘れ物がない完璧な状態でないと学校へは行かない。」

 

「休んだ次の日学校へ行ったとしても、知らされていない別の忘れ物があるから行かない。」

 

「しばらく学校へ行っていないため、状況がわからないから行かない。」

 

「もうだいぶ行っていなくて、学校という場へ行くことが怖い。」

 

「学校へ行かなくなった自分の存在が周りからどう見られているか怖い。」

 

「このままの状態が続くことが怖い。」

 

 

このような思考に陥っていました。

勝手に思い込んでいたのです。

 

そして、何よりもこの気持ちを言葉や文字に表すことが

できないことが何よりも自分を苦しめていました。

頭の中でわかっていても、整理ができなかったのです。

 

抜け出せたきっかけ

 

そこから抜け出せたのは、親と担任の先生の1つの行動でした。

 

ある日の朝、力づくで親が学校へ連れて行きました。

誰も登校していない教室へ

泣きわめき暴れる自分を最後には引きずっていれました。

 

やがて周りの子が登校して、泣きわめいている自分が

恥ずかしいと感じ、現実を受け入れそのまま着席。

担任の先生もフォローしてくれました。

 

おはよう!と友達から声をかけられ、

これまでと変わらない学校生活が始まる。

 

その頃には、忘れ物カウント表などの意識も吹っ飛んでいたほど。

 

この出来事以降、前と同じように学校へ通うようになりました。

 

登校帽という小さな悩みから、不登校へと大きく問題は膨らみましたが、

大人の愛の鞭により、ありふれた学校生活が取り戻せて

自分はこの出来事を今でも感謝しています。

 

もし、強制連行がなかったら、このブログを書けていませんからね。

 

ただし、プロフィールでも書いたようにその後も不登校になっています。

根本的な問題の解決は、改めて向き合う必要があったのです。

 

子供がひきこもりになった時、親ができる3つの行動

 

ご紹介したエピソードを基に、

不登校やひきこもりになってしまった子供に対し、

親ができる3つの行動をご紹介します。

 

1.子供が安心する環境を作る

2.専門の機関に相談する

3.一歩踏み出せる行動を親が示す

子供が安心する環境を作る

子供にとって、辛い気持ちが少しでも和らぐ環境を整えてください。

 

私は、忘れ物表というものが大きなプレッシャーだと捉え、

学校へ行きたくないという絶望になりました。

絶望という感覚は、大人や子供に関係なくとても辛い気持ちです。

まずは、その絶望を取り除けるような安心した環境が必要です。

 

例えば、

・ベッドから出たくなければそのままにしてあげる。
・ゲームをやりたければ、ゲームをさせてあげる。
・外へ出たいのであれば、一緒に出てあげる。
その際、気にかけているというメッセージを親から発信しましょう。
子供には、その行動が親から愛されているのだと伝わります。

専門の機関に相談する

 

状況がしばらく変わらない場合、

専門の機関を受診しましょう。

 

例えば、次の2つです。

・児童相談所
・小児内科、心療内科、精神科などの医療機関

児童相談所と聞くと、虐待やDVと思われがちですが、

児童の悩みを聞く立派な行政機関です。

 

私も不登校の時によく親に連れていかれましたが、

対話する人が皆優しい人で悪い気分にはなりませんでした。

 

「〜くんは大丈夫だから、今はゆっくりした時間を過ごしてくださいね。」

 

最後に児童相談所のおじさんが言ってくれた言葉は今でも覚えています。

 

一方、医療機関は一概に病気であるのかわからない部分があります。

私は一番最初は小児内科へ連れて行かれた思い出がありますが、

そこで受けた診断は、病気ではなく親のしつけや本人の甘えだという

言葉をいまだに覚えています。

寄り添った言葉には思えなかったです。

 

今から20年以上も前の話で、現在は変化しているかもしれませんが、

お医者さんとの相性、不登校やひきこもりかが病気に起因したものかどうか

診断してくれる専門の医療機関を探すのが最良だと思います。

 

一歩踏み出せる行動を親が示す

 

私が経験した学校への強制連行が模範解答ではないです。

ただ、その根底にあったのが、

「子供が抱えている問題を解決したい。」

 

その思いは、親から伝わってきたのは確かです。

 

「自分のために、親が必死になって解決しようとしてくれている」

 

この思いは、必ず子供には伝わります。

 

最後に立ち上がるのは、子供本人次第ですが、

その一歩を踏み出せる行動が取れるのは、親が示してくれたからです。

 

親が自分を学校へ力づくで連れて行ってくれた行動は、

当時は本当に嫌で仕方ありませんでした。

しかし、今でも覚えているのは親の顔が必死だったことです。

 

このように接してくれたのは、自分が心から愛されているのだと

当時から今に至るまで覚えていて、親の子供でよかったなと感じます。

 

一歩踏み出せる行動に正解はありません。

子供に苦しい思いをさせるかもしれませんが、

親が必死にやっている姿は必ず伝わります。

ぜひ、その行動を親として示してあげてください。

 

まとめ

子供がひきこもりになった時、親ができる3つの行動をご紹介しました。

 

私が経験したエピソードを基に書いた記事であり、

状況が全く異なり、参考にならない場合は申し訳ありません。

 

一方で、子供は大人より感受性に富んでいて、

日々色々なことを感じ取っていることは事実です。

 

ひきこもりや不登校になった背景には、

日々の小さいことから大きな問題に発展したシグナルだと思っています。

 

そして、問題が子供に起こった場合、

一番避けてほしいことが、親がこの問題を一人で抱え込まないことです。

子供は自分の親が一番身近で頼れる相手です。

その親が子供の問題を一人で抱えてしまうことは、

さらに子供を追いつめてしまいます。

 

ぜひ、周りの信頼できる人に相談してみてください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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