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流産後の妊娠報告はいつ?親・義両親・職場へ伝える時期と、安定期まで待った夫婦の本音

もう一度妊娠できた。

本当なら、親にも職場にもすぐ知らせたくなる出来事です。けれど流産を経験した後は、妊娠報告が単純な「うれしい報告」ではなくなります。

伝えた翌週に、また何か起きたらどうしよう。期待させて、もう一度悲しい知らせをしなければならなくなったら。心配されれば、こちらも相手へ気を遣ってしまう。

僕たち夫婦は、親や職場への報告を安定期を迎えるまで待ちました。夫婦の意見に違いがあったわけではありません。二人とも、まさかの瞬間が再び起きることが怖かったのです。

先に答えを言うと、流産後の妊娠報告に「全員へ一斉に伝える正解の日」はありません。助けが必要な人へ限って伝える時期と、周囲へ広く知らせる時期は分けて考えていいのです。

最初に伝えたいこと

  • 1
    親・義両親・職場を、同じ日に報告する必要はありません。
  • 2
    体調や仕事の調整が必要なら、安定期前でも信頼できる一人へ限定して伝えます。
  • 3
    「まだ広めないでほしい」まで伝えることが、報告の一部です。
  • 4
    安定期は安心材料の一つですが、結果を保証する境界線ではありません。
  • 5
    報告が遅れた時は、謝り続けるより、今後の予定と必要な連携を具体的に共有します。

流産後の妊娠報告が、こんなにも怖くなる理由

流産を経験する前なら、「妊娠が分かったら誰から伝えよう」と順番を考えられたかもしれません。

けれど一度、妊娠を伝えた後に流産の報告まで経験すると、次は話が違います。祝ってくれた人の表情も、その後に何と声をかければいいか迷っていた空気も覚えている。だから次の妊娠では、報告によって喜びを分け合うことより、報告したことで悲しむ人を増やしてしまうかもしれないという怖さが先に立ちます。

妊娠報告を止めてしまう三つの気持ちどれも不自然ではない
また説明する怖さ

もし妊娠が続かなかった時、何人にも経過を説明し直すことがつらい。

心配される負担

善意の連絡や確認にも返事をしなければと思い、かえって休めなくなる。

喜び切れない罪悪感

祝われても素直に喜べず、明るく応えられない自分を責めてしまう。

妊娠を隠したいわけではありません。誰にも喜んでほしくないわけでもない。ただ、まだ自分たちの中でも喜びと恐怖を一緒に抱えている途中なのです。

検索して「心拍確認後」「妊娠12週」「安定期」といった節目を見つけるのは、未来を保証してほしいからではなく、せめて伝える決心をするための足場がほしいからだと思います。

流産後の妊娠報告はいつ?相手ごとに時期を分けていい

僕たちは安定期を迎えてから、親や職場へ伝えました。ただし、これは全員にとっての正解ではありません。

「何週になったら言うか」だけでなく、「その人の助けが今必要か」で決めると、少し整理しやすくなります。

妊娠が分かった直後から心拍確認まで

まず夫婦またはパートナー間で共有します。体調悪化、通院、危険を伴う仕事などがあれば、親や上司のうち必要な人へ限定して伝えます。

心拍確認後から安定期まで

家事、上の子の世話、通院同行など、実際に支援を頼みたい親へ伝える選択肢があります。職場では上司や人事だけに留め、共有範囲を指定できます。

安定期以降

親族やチームメンバーなど、報告範囲を少しずつ広げます。休業、引き継ぎ、勤務調整に必要な情報は、時期を見て具体化します。

親・義両親には「支えてもらいたいか」で決める

親や義両親への報告を安定期まで待つのは、おかしな選択ではありません。僕たちもそうしました。

一方で、つわりが重い、上の子を預けたい、通院に付き添ってほしいといった事情があれば、早めに伝えた方が生活を守れることもあります。

その場合も、親族全員へ広げる必要はありません。「今はお母さんにだけ伝える」「義両親には夫から話し、親戚にはまだ言わないでもらう」と範囲を狭くできます。

妊娠する側の職場は、身体を守るために早めることがある

立ち仕事、重量物、夜勤、長い通勤がある。つわりが強い。診察のため勤務を調整したい。医師から働き方について指導を受けている。

こうした場合は、安定期を待つことより、妊娠する本人と赤ちゃんの身体を守ることが先です。厚生労働省の案内でも、妊婦健診のための時間確保や、医師の指導に応じた勤務時間の変更・勤務軽減などが示されています。

ここでも、職場全体へ知らせることと、上司や人事へ相談することは別です。「業務調整に必要な人だけに共有し、周囲への公表は待ってほしい」と伝えて構いません。

夫・パートナーの職場は、休みと引き継ぎが必要になる前に

夫側は体調の変化が外から見えないため、報告を先延ばしにしやすいものです。けれど、健診への同行、出産時の休み、育児休業を考えているなら、どこかで職場との調整が必要になります。

会社へ配偶者の妊娠・出産を申し出た場合、会社は育児休業制度などを個別に案内し、取得意向を確認することになっています。早い時期に全メンバーへ報告する必要はなくても、直属の上司など、休みや仕事の配分を調整する人には余裕をもって伝えた方が動きやすくなります。

友人や同僚への報告は、急がなくていい

生活や仕事の調整に直接関わらない人へは、夫婦が話せると思った時で構いません。

聞かれたからといって、妊娠週数や過去の流産まで説明する義務はありません。「落ち着いたらこちらから話すね」と保留にすることもできます。

「今、誰に伝える?」を決めるフロー

週数だけで決めにくい時は、次の順番で考えてみてください。

妊娠報告の範囲を決める流れ一斉報告にしない
START

親・義両親・上司・同僚のうち、誰へ伝えるか迷っている

今、その人の助けや調整が必要か

通院、体調、家事、上の子、勤務、急な休みを考える

必要なら、限定して伝える

一人または担当者だけへ話し、共有範囲と連絡方法も決める

支援を具体的に頼む

休み、業務調整、送迎、家事など、してほしいことを一つ伝える

必要がなければ、節目まで待つ

心拍確認、次の健診、安定期など、夫婦が決めた時期を待つ

見直す日だけ決める

体調や仕事が変わったら、報告時期を改めて相談する

どちらの道でも最後に確認

「誰まで話してよいか」「何かあった時の連絡はどうするか」を言葉にする

早く伝える人が前向きで、待つ人が後ろ向きなのではありません。今の生活を守るために必要な範囲を選ぶだけです。

僕たちは安定期まで待った。それでも職場への報告は難しかった

親や職場へ報告するまで、僕たち夫婦の考え方に大きな違いはありませんでした。心配されると、こちらも相手へ気を遣う。何より、また「まさか」が起きることが怖かった。

だから安定期まで待ちました。報告した時、いろいろな人から言われたのが、こんな言葉でした。

「何があるかは分からないけれど、楽しみに待ちましょう」

大丈夫だと断言するのでもなく、不安を消そうとするのでもない。先のことを決めつけず、一緒に待ってくれる言葉に救われました。

ただ、僕にとって職場への報告には、流産後の不安とは別の苦しさもありました。

当時の僕はメンタルに関する病気を抱え、時短勤務をしていました。職場で誰かに言われたわけではありません。それでも、「子作りができるなら元気なんでしょう」「働けないのに、子どもを作る余裕はあるんだ」と思われることが、何より怖かったのです。

メンタル不調は、外から回復具合が分かりにくい。家庭で過ごせること、性行為ができること、子どもを望めることと、職場で以前と同じ負荷を担えることは同じではありません。

厚生労働省の「こころの耳」でも、日常生活での回復と、職場で求められる業務遂行能力の回復は一致しない場合があると説明されています。それでも当時の僕は、その違いを落ち着いて説明できる状態ではありませんでした。

組織に溶け込めていない感覚が、さらに口を重くした

時短勤務で毎日の仕事を中途半端にこなしては、周囲より先に帰る。自分だけ組織に溶け込めていないように感じていました。

病気もまだ治り切っていませんでした。仕事で些細な失敗をすると、周囲の反応に怯え、責められているように受け取ってしまう。自分を守ろうとして、心の中に変な攻撃心が生まれることもありました。

そんな状態で「妻が妊娠しました」と切り出すのは、幸せを報告するというより、自分の生き方を審査に出すように感じたのだと思います。

職場ではごく限られた人だけに共有され、それ自体には助けられました。一方で、最後まで広く言い出せず、出産で休む段階になってから、OBの方に「そういうことは早めにメンバーへ共有するように」と注意されました。

職場側から見れば、急な休みや仕事の引き継ぎに備えたい。それも当然です。僕が怖かったことも事実なら、最終的に報告する場を失い、連携が遅れたことも事実でした。

今なら、全員へ明るく報告するか、最後まで黙るかの二択ではなく、直属の上司へこう伝えます。

「妻が妊娠しています。以前の経験もあり、まだ広く共有することに不安があります。まずは業務調整に必要な方だけに留めていただけますか」

「出産予定は○月です。現時点では通常どおり勤務する予定ですが、今後の休みと引き継ぎについて、相談を始めさせてください」

これなら、過去の流産や病気の詳細を全員へ話さず、職場が必要とする準備も始められます。

親・義両親・職場へ伝える時の例文

流産後の妊娠報告では、明るく盛り上げる言い方より、「まだ不安もある」「広める範囲を決めたい」を自然に含めた方が、後から苦しくなりにくいと思います。

親へ、安定期に入ってから伝える

「実は赤ちゃんを授かりました。前のこともあって、二人で安定期まで待ってから伝えようと決めていました。まだ心配はあるけれど、焦らず一緒に見守ってもらえたらうれしいです」

親へ、安定期前に助けを頼む

「まだ初期で、誰にでも話せる時期ではないんだけど、体調がつらくて少し助けてほしいです。今は親戚には広めず、お母さんだけに留めてもらえますか」

義両親へ、夫から伝える

「妻が妊娠しています。前回のことがあるので、今は二人とも喜びだけでなく不安もあります。こちらから改めて話すまでは、親戚や知り合いには伝えずにいてください」

職場へ、共有範囲を限定して伝える

「家庭の事情で、今後お休みや勤務の相談が必要になる可能性があります。妻の妊娠については過去の経験から慎重に考えているため、現時点では上司と人事のみに留めていただけると助かります」

報告が遅くなった時に伝える

「共有が遅くなり申し訳ありません。以前の経験から、妊娠について話せるようになるまで時間が必要でした。出産予定は○月で、休みと引き継ぎについてはここから早めに相談させてください」

「迷惑をかけてすみません」だけで終わらせると、自分を責める話になってしまいます。報告が遅れた事情は短く伝え、これから必要な予定と相談事項へ進めば十分です。

安定期まで待てば安心、ではない

一般に「安定期」と呼ばれる妊娠16週頃を報告の節目にする人は多く、僕たちにとっても大きな足場になりました。

ただし、安定期に入れば何も起きないという意味ではありません。日本産科婦人科学会の一般向け解説でも、妊娠12週以降に起こる流産について説明されています。

だからこそ、安定期まで待った自分を「慎重すぎた」と責める必要も、安定期前に支援を求めた自分を「早く言いすぎた」と責める必要もありません。

妊娠報告は、無事を保証できた時に行うものではなく、今の自分たちがその人と情報を分け合えると思った時に行うものです。

報告された側にしてほしいのは、励ますことより一緒に待つこと

流産後の妊娠を伝えた時、「今度こそ大丈夫」「もう心配しすぎないで」と言われると、励ましだと分かっていても苦しくなることがあります。

本人たちは、大丈夫だと言い切れないことを知っています。喜びたいのに喜び切れない自分とも向き合っています。

僕たちが救われたのは、「何があるかは分からないけれど、楽しみに待ちましょう」という言葉でした。

結果を約束しない。怖さを否定しない。それでも、これからの時間に一緒にいてくれる。

報告を受けた側は、細かな経過を何度も尋ねるより、次のように返してくれると助かります。

「教えてくれてありがとう。二人のペースで、ゆっくり待とうね」

「今は誰まで知っている?こちらからは広めないでおくね」

「手伝ってほしいことがあったら、その時に言ってね。返事ができない日は気にしなくて大丈夫だよ」

流産後の妊娠報告でよくある質問

親と職場には同じ時期に報告した方がいいですか?
同じ時期でなくて構いません。親には生活上の支えが必要か、職場には身体や業務の調整が必要かで考えます。誰の助けがいつ必要になるかが違うため、報告日も分けて大丈夫です。
流産経験があっても、安定期前に職場へ伝えていいですか?
体調、仕事内容、通院などで配慮が必要なら、安定期前に上司や人事へ限定して伝える選択肢があります。「周囲への共有は待ってほしい」と希望も合わせて伝えてください。妊娠する本人が医師から勤務上の指導を受けた場合は、母性健康管理指導事項連絡カードについて医療機関や職場へ相談できます。
前回の流産まで職場へ話す必要がありますか?
全員へ詳しく話す必要はありません。「過去の経験から慎重に考えている」とだけ伝える方法もあります。必要な業務調整と、共有してよい個人情報の範囲を分けて相談しましょう。
夫がメンタル不調や時短勤務中でも、妻の妊娠を報告していいのでしょうか?
もちろんです。家族を望めることや日常生活を送れることは、職場で以前と同じ負荷を担えることの証明ではありません。病気の詳細を広く開示せず、出産予定、休み、引き継ぎなど、仕事上必要な情報から相談できます。
報告を遅らせすぎてしまいました。どうすればいいですか?
遅れた理由を短く伝え、今後の予定へ話を進めます。「以前の経験から話せるまで時間が必要だった」「出産予定は○月」「休みと引き継ぎを相談したい」の三点があれば、必要な連携を始められます。
妊娠を報告した後、何度も体調を聞かれるのがつらいです
「心配してくれてありがとう。変化があればこちらから話すね」「診察のたびに説明するのは少しつらいので、今は見守ってもらえると助かる」と伝えて構いません。報告したことは、すべての経過を共有する約束ではありません。

流産後の妊娠報告は、一斉に喜びを発表する日でなくていい

僕たちは、親や職場への報告を安定期まで待ちました。それによって心を守れた部分があります。一方で僕は、職場でどう見られるかを恐れるあまり、報告する場を失っていきました。

今振り返ると、必要だったのは早く全員へ発表する勇気ではありません。

信頼できる一人へ、「まだ怖い」「広くは言わないでほしい」「でも休みの準備は相談したい」と、矛盾したまま話すことでした。

妊娠を喜ぶことと、また失うことを怖がることは両立します。親に心配をかけたくない気持ちと、助けてほしい気持ちも両立します。職場へ配慮を求めることと、自分の病気を全員へ説明したくない気持ちも両立します。

全員へ同じ日に話さなくていい。必要な人へ、必要な範囲だけ、今話せる言葉で伝える。

そして報告を受けた人には、結果を保証する言葉ではなく、僕たちが救われたように、ただ一緒に待ってもらえたらと思います。

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参考にした公的・専門機関の情報

  • この記事を書いた人

ベイプ

30代(男)/サラリーマン/20代前半から婚活開始/29歳の時、Pairsで知り合った女性と結婚/結婚生活10年目/2児の父

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